MILK JAPAN（ミルクジャパン）

 

わが家のミルティンくんことS志は、
ホットミルクを飲みません。

「あったかくしたらさあ、ぎゅうにゅうじゃないじゃん」

とか言うんです。

「あっためると甘くなっておいしいよ」
「甘くしたいときはカルピスいれるからいいの」
「ホットミルクにすると、ぽかぽかして強くなるよ」
「ほらやっぱりぎゅうにゅうじゃないじゃん」
「いや、だから……」

そんなやりとりをこの冬何度か交わしているのですが、
ホットミルクについては、かたくなな姿勢を崩さないS志なのでした。

 

寒さが長引いて、インフルエンザもまだまだ暴れている２月です。
私は少しでも温まりたくておふろあがりにホットミルクを
つくっているのですが、
相変わらずS志は、
おふろから出るとすっぱだかのまま、冷たーい牛乳をごくごく。
あーあ、せっかくあったまった体が。
体を温めることにより高まった免疫力があー…！
ホットミルクが飲めるようになったら、
もっと安心できるし、S志も楽しいと思うけどなあ。

 

このあいだの日曜日、
S志がパパと出かけているあいだに、私はミルクパンを取り出しました。
S志がぜったい飲みたくなるホットミルクつくってみよう。
なにか楽しい入り口があれば、彼もホットミルクの国境を超えられるはずなのである（鼻息）！

 

……と思ったのもありますけど、
まあ、実はS志のことなしでも、
やってみたかったホットミルクってけっこうあったんですよネ。

その筆頭がこれです。

 

おしるこミルク

クリームあんみつがおいしいなら、これも間違いないはず！
そんな予想どおり、
ほんと、食べ始めて20分くらい経ったクリームあんみつの味でした。
「あの溶けかけのアイスとあんこのハーモニーたまらん」という方におすすめです。
でもちょっと新鮮味にかけるかなあ。

 

あんこに代えて、これはどうだろう。

 

ホットマロンミルク

もったいなくて食べてなかった、いただきものの栗ジャムを投入。
牛乳150ccに大さじ半分なのでわりとジャムは少ないのに、
しっかり栗の風味がついて、牛乳の甘みがきわだちます。
シナモンを振ってみたら、お菓子みたいな満足感のある１杯になりました。
やっぱり、生クリームと合う食材はホットミルクにも合うのかも。
寝る前の一杯というよりは、おやつに良さそうです。

 

調子に乗って、さらにこれ。
カルピス牛乳が大好きなS志をロックオン！

 

ホットカルピスミルク

……うん、写真ないですよ……。
なぜ、学校でこれ教えてくれなかったんですか。
カルピス牛乳をあっためたら、ダメだよって！
牛乳が分離して、ブツブツの地球外生命体が出てくるよって。
冷たいカルピス牛乳はあんなにおいしいのに、
熱を加えるとモンスター化するなんて、アンタもうグレムリンだよ！

 

どっと疲れて、
最後につくったのがこちらです。

 

ミルクはちみつくず湯

 

くず湯はふつうお湯で溶くのですが、それを全量牛乳にしてつくります。
よく聞くレシピなのですが、今までやったことがなかったんですよね。
しかし、くず粉の分量計るの面倒だナ。
適当にドバドバ入れて火にかけたら、
とろとろを通り越して、ぷりぷりになっちゃいました。

ところが！

この固いくず湯がおいしかったです。
やさしい甘さで、弾力があって、お口でとろける。
これ完璧においしいミルクプリン……！

さっき使ったあんこをトッピング。

「おもちみたい！」

帰ってきたS志におやつに出したら、大喜びでした。「ぎゅうにゅうの味が、のどにしみこんでとろけるわ〜」とまで発言（最近言動がドラマティック寄り）。
家でミルクプリンが作れるっていいな！
はちみつをかけたり、抹茶を入れたり、アレンジも楽しそうです。

 

ほくほくしながら、
今回のプチ・ミルクラボはとりあえず終了です。

ミルク炊飯してみたときも思ったんですが、牛乳って合わせる食材や料理法によって風味が変化するから、どんな味になるかドキドキするのが楽しい。
ホットミルクにするとはちみつやペースト類も溶けやすいので、いろんなものが混ぜやすくていいです。
次は、S志と一緒にやってみようかな。
黒糖+おしょうゆで「みたらしミルク」とかやってみたいなあ。

 

とかいって盛り上がっていたら、その夜、
S志の至福であるおふろあがりの一杯が……

あのグレムリンミルクでの浪費が痛かった。すまない。