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    それは今から1週間くらい前……

    わが家にある文化がやってきました。

    そしてそれは、わが家のミルティンくんことS志の心を、ギュイイ〜ンとつかんでしまったのです。

     

    「おりがみは? おりがみしまわないでっていったでしょっ」
    保育園から帰るなりの要求。

    「はさみ〜はさみはさみ〜はさみ〜♪」
    本とともにハサミを持ち、目を半月にして恍惚の表情。

    「やりたいきもちをがまんできないから、いまきりたいの!」
    ご飯だからやめなさい、と言われ涙目で抵抗する情熱。

    おそろしや……6歳児の心をこんなにも支配する(まあわりとカンタンに幼児の心はつかめますが!)……その正体は!

     

    注:和室のふすま

     

    切り紙です!

    きっとどなたも小さい頃にやったことがあるのではないでしょうか。
    S志も、ハサミがひとりで使えるようになった頃(5歳くらい)から保育園でやり始めました。
    それがここにきてがぜんヒートアップ! きっかけはこの本でした。

     


    『大人かわいい切り紙図案集2』。
    先々週、遊びにきた母が置いていった。


    切り紙といえば、折り紙を四角か三角に折って、折り山のところを好きなかたちに切るのがスタンダード。でも、そうするとたいがい万華鏡の中みたいな模様になってしまいます。いろいろ工夫しても、ぜったい似ちゃう。私は小さいころからこの”万華鏡の壁”を切り紙に感じておりました。
    それがですね。この本によると、こんなものも作れるのです。

     


    カニとか、ネズミとか!
    ※今はS志によってパーツがバラバラにされてますが、もとは真ん中のカブトムシみたいにくっついてました


    室岡昭子さん(著者)、すごいなあ〜。

    パッと見は細かそうですが、作り方は思いのほかカンタンなとこがミソ。
    たとえばこのお花も、切るのはこんな単純なかたちです。

    下書きと、細かいところは大人担当ですが、6歳児でもほぼひとりで切れます。

     

    運命の(?)思いつきがひらめいたのは、
    そんな先日のことでした。

     

    「あっ、ミルコップちゃんもつくれないかな?」

     

    本に載っているもので、作れそうなのはだいたい作ってしまった。何か新しいやつやりたい。「そろそろサ、室岡先生なしでも、アタイたち、できるんじゃない?」今思えば、私とS志には、そんなおごりがあったのでありましょう……

    ミルコップちゃんが作れたら、もっともっといろいろ作れそうな気がする。
    好きなキャラで切り紙ができたら楽しいはず。室岡先生がこの本で伝えたいメッセージも、きっとそういうこと(なのか?)。

    かくして我々は、見切り発車でミルコップちゃん切り紙にチャレンジしたのでした!

     

     

    ●まず、ひとりめ

     

    まずはミルコップちゃん1人から。
    下絵を描いて、チョキチョキ。
    うん、意外とカンタンだぞ〜。

    できた!

     

    ………

    あらっ

    おかしいわ、この寄り目&ウチマタ……

    そ、そうか左右対称!
    左右対称ナメてた〜!
    ただミルコップちゃんの片側描けばいいってもんじゃないと!
    (最初から気づこう)

     

    ●ハサミが吠えた  ふたりめ


    向き不問のまっすぐな足にしたからもう大丈夫です。
    今度は、コピー用紙をタテに4つ折にして、2人描きました。
    切り残すところを黒く塗って……。

    チョキチョキ。ちょっと切りづらいなあ。

    ブチッ ギャッ

    あ〜あたまが〜!

     

    ●そして運命の  さんにんめ


    左右対称やめた!
    あと、折り目は切りづらい!
    というわけで、折った紙にそのままドンと。さらに今回は8つ折にしてみました。

     

    囲まれた部分は思い切ってハサミを入れて切り抜き。

     

    S志もとなりでチャレンジ同時進行です。

     

    ハサミを慎重に動かしながら「どんなのができるかなあ」とワクワクしてきました。うむ、この感じ、何かに似てる……

    そうそう、牛乳で何かつくるときに似てるんです!
    今まで、ミルク炊飯、ミルクしゃぶしゃぶ、おうちdeクリームチーズなどいろいろ挑戦してきましたが、「おなじみの素材が、どうなるかわからない変身をとげる」感じが。

     

    そしてっ

    切れました〜

     

    うん、
    これを開く瞬間の待ち遠しさは。
    牛乳蒸しパンを蒸したお鍋のふたを開ける、まさにあのドキドキ。

    ぱり…ぱり…

    折りを開こうとすると、ハサミの圧力で丸まった切り口がくっついています。
    ぱり、とはがしては開き。開いては、ぱり、とはがし。
    この手ごたえ、快感。「開く」のも切り紙のおいしいとこなんですねえ。

     

    開けた!

    M子作、8人のミルコップちゃん、生還しました〜!

     

    こちらS志作のミルコップちゃんも無事生還です(何かが違うけど)!

     

    「かわいいの、できたじゃん!」

    必死すぎたのかずっと静かだったS志が(プスープスーいう鼻息は聞こえていたが)、やっと口を開きました。
    そのときの私たちのバックに効果音をつけるとしたら、

    こんな勢い。

     

     

    いそいそS志が食器棚に貼っておりました。
    ミルコップちゃんが並んで、かわいい〜。「並んでる」がいいんだなあ〜。
    これ、いくつかつなげて、パーティとかの飾り付けにもよさそうです。

    室岡先生、これでよかったんですよね。
    アタイら、やりましたよね!

    見くびっていたゆえに早々にくじけかけたミルコップ切り紙ですが、予想以上に楽しかったです。試行錯誤するのも、思わぬかたちができて面白い。おとなも子どもも、好きなもので切り紙、おすすめです。

     

     

    【おまけ】

    封筒を↑こんな感じで切りとると、小さな王冠ができます!
    本には、きれいなティアラ風のが載っていましたが、ここは当然ミルククラウン。うむ。
    A4サイズの封筒だとS志には小さすぎましたが、1〜3歳くらいの子ならぴったりサイズかなと。お誕生日とかにつくったら楽しそうです〜
    ※あっ今写真みて気づいたけど、がんばって切ったミルコップ紋章、なぜか枠のみになっている! なぜ!

     

レシピ一覧
3月 モー子の桜色ミルクカフェ
2月 ミルコリー野のチーズdeショコラ
1月 ばあちゃんのぽかぽかミルク手当て
12月 サン太のミルククリスマス
11月 イモ子とクリ男のミルクキッチン
10月 ボンジョル野のミルクイタリアン
9月 マイクさんのミルクブランチ
8月 ケンちゃんの夏やすみるくアイス
7月 マサラ田さんの夏カレーセット
6月 コバヤシさんのミルク御膳
5月 陳さんのミルク中華
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