真夏になる前に!牛乳を飲んで、熱中症に負けない強い体づくり

2013.06.01

温暖化の影響やヒートアイランド現象などで、35度を超える猛暑がめずらしくなくなりました。
この暑さで心配なのが熱中症。
特に、大人より体温の上がりやすい子どもや、暑さやのどの渇きを感じにくい高齢者は注意が必要です。

(グラフ1)熱中症で亡くなる人は増加傾向
「熱中症死亡者数」(厚生労働省調べ)

(グラフ2)特に高齢者は熱中症にご用心
「熱中症緊急搬送者の年代別構成」(総務省消防庁調べ)

この熱中症の予防に、「ややきつめの運動+牛乳」が効果的であることが、最近の研究でわかってきました。

「やや暑い環境」で、「ややきついと感じるくらいの運動」を1日15〜30分、週に3〜4日行い、その直後に牛乳のような糖質とたんぱく質を豊富に含んだ食品を摂取すると、血液量が増加します。
血液量が増加すると、皮膚に血液を集めて放熱する働きや、血液から汗をつくり、その蒸発によって体温を下げる働きが活発になります。
夏到来前の5〜6月にこの「運動+牛乳」を行うことで、熱中症リスクを効果的に下げることができるのです。

この「運動+牛乳」は、子どもや高齢者にも有効です。
子どもは、汗腺が未発達で、発汗による体温調節が大人の3分の2程度しかできないため、運動時は15〜30分で休憩をとってクールダウンしましょう。
その時、牛乳を飲むと暑さに強い体になります。
また、高齢者にとって「ややきつい運動」を継続するのは難しいので、早歩きとゆっくり歩きを3分間ずつ交互に行う「インターバル速歩」を取り入れるとよいでしょう。

本格的な暑さの到来前の今こそ、暑さに強い体をつくるチャンス。
「ややきつい運動+牛乳」を取り入れて、真夏でも健やかな毎日を送れる熱中症に負けない強い体をつくりましょう。

参考資料
  • 「日常生活における熱中症予防指針」(日本生気象学会・熱中症予防研究委員会)
  • 「暑さに強い体を作ろう!」(Jミルク)
  • 「牛乳は「熱中症」を防いでくれる強い味方です!」(Jミルク)