牛乳を飲んでぐっすり眠ろう!

2013.12.10

24時間活動している現代社会。便利さとともにストレスも増え、睡眠不足になったり眠りが浅くなったりして、体のだるさや不調を訴える人も少なくありません。
そんな中、自然で心地よい眠りを助ける、牛乳の機能が改めて注目されています。

安眠を誘う牛乳の成分

心地よい眠りには、精神の安定と落ち着きが何よりも必要です。
牛乳に含まれる成分の中で、微弱ながら誘眠作用のあることで知られているのが、必須アミノ酸の1つトリプトファン。これは鎮痛や鎮静作用のある神経伝達物質セロトニンの原料となります。
トリプトファンはさまざまな食品のたんぱく質に含まれていますが、消化吸収に優れた牛乳は、睡眠前の摂取に最適です。

また、母乳中のたんぱく質が消化酵素によって分解されたペプチドには、神経を鎮静化する働きがあることが解明されています。
牛乳のたんぱく質も、酵素で分解すると数種類のオピオイドペプチドが含まれます。オピオイドペプチドは鎮静作用を示すペプチドの総称でもあり、神経を落ち着かせ、睡眠を促進する作用があるのではないかと考えられています。

イライラを沈めるカルシウム

一般的によく知られているのは、牛乳に多く含まれるカルシウムが、交感神経の働きを抑えることです。
イライラや不安、緊張などは、自律神経の交感神経が優位なときに起こりがちです。そんな時は、温めた牛乳をゆっくり飲むと、気分がリラックスします。

安らかな眠りで明日への元気を養うために、お休み前の1杯の牛乳を習慣にしてみませんか。

参考資料
  • (一社)Jミルク「牛乳・乳製品の知識」より