牛乳はカルシウムが豊富で、朝飲むと元気になる

2013.04.01

牛乳はカルシウムが豊富なの?

牛乳はカルシウムが豊富。というのは有名ですが、実際どのくらいの量が含まれているかご存知ですか。牛乳1杯(200ml)に含まれるカルシウム量は227mg。これだけで、成人が1日に必要な量の3分の1にもなるのです。これと同じ量を小魚など他の食品で摂ろうとすると、1食分をはるかに超えて食べなければなりません(図1)。また牛乳の方が、体内へのカルシウム吸収率が高いこともわかっています(図2)。つまり牛乳は、カルシウム摂取に最も適した食品といえるのです!

(図1)カルシウムの多い食品
出典:「日本食品標準成分表2010」(文部科学省)

(図2)カルシウムの吸収率の比較
出典:「日本栄養・食糧学会誌Vol.51」259-299、1998年(上西一弘ほか)

カルシウムといえば、丈夫な骨や歯をつくる働きで有名ですが、それ以外にも、筋肉の動きをスムーズにする、神経の働きを助けるなど、さまざまな体の機能に関与しています。成長期に十分なカルシウムを摂らないと、高齢になって骨がスカスカになる骨粗しょう症の可能性が高まるほか、生活習慣病の原因となったり、老化現象を招いたりすることもわかっています。

もともとカルシウムは、タンパク質や炭水化物と比べ消化吸収率の低い栄養素。しかも体内でつくり出すことができないため、毎日食事から摂取しなければなりません。一度にたくさん摂れて吸収率もいい牛乳なら、不足しがちなカルシウムを効率的に補給することができるんですね。

朝飲むと元気になるの?

朝食は、眠っていた脳や体を目覚めさせ、元気に活動するための大切なエネルギー源。朝食を抜いてしまうと、学校や会社で積極的に活動できないのはもちろんのこと、昼食と夕食だけでは栄養素をバランスよく摂取できないので、成長や健康に与える影響も絶大です。さらには、体が脂肪を蓄える機能が働くため、肥満の要因となることも。そこで牛乳の出番です。時間がない朝や食欲がないときでも手軽に栄養補給できる牛乳は、忙しい朝の献立に不足しがちなカルシウムやビタミンを摂取でき、胃腸の消化・吸収を高める酵素も含まれている、朝食にぴったりの食品。朝から牛乳をごくごく飲んで、1日のパワーをチャージしましょう!

参考資料
  • 「牛乳・乳製品の知識」((一社)Jミルク)
  • 「学校教職員のための食育読本 知っておきたい!牛乳力」((一社)Jミルク)
  • 「日本人の食事摂取基準2010年版」(厚生労働省)
  • 「日本食品標準成分表2010」(文部科学省)
  • 「日本栄養・食糧学会誌Vol.51」259-299、1998年(上西一弘ほか)