人間が健康に生きていくには、様々な栄養成分を摂取する必要があります。
現在の日本人の食生活は豊かになり、多くの栄養成分において必要摂取量は充足されていますが、カルシウムの摂取量だけは一貫して不足しています。
国の調査(注1)によると日本人の1日のカルシウム平均摂取量は、幼児期を除くほぼすべての年齢層で「推奨量」(注2)に達していません。
その原因として、
①乳製品の摂取が少ないこと
②日本の土壌が火山灰土であってカルシウム含有量が少ないため、そこで育つ野菜や自然水などもおのずとカルシウムが少なくなっていること
などが考えられます。
それだけに、我々はもっと意識してカルシウムの摂取に努める必要があります。
注1「平成23年国民健康・栄養調査」による
注2「日本人の食事摂取基準2010年版」による
カルシウムを多く含む食品は色々ありますが、摂取したすべてが体に吸収されるわけではありません。
青菜は19%、小魚は33%などと、食品によって体内に吸収される量(吸収率)は異なります。その中でも牛乳は40%と非常に高い吸収率を誇っています。
このことからも、牛乳はカルシウムが豊富なだけでなく、体内でもよく吸収され、効率よく働いてくれることがわかります。
骨を丈夫にするには、カルシウム摂取に加えて、運動も大切です。
運動をすると、新陳代謝が活発になり、血量が増えてカルシウムの吸収がよくなります。
さらに、筋肉の運動によって骨に圧力がかかり刺激されることによって骨量が増えると考えられています。
普段から牛乳を飲み、牛乳と運動を習慣化して、強い体をつくりましょう。