ぎゅうにゅうはガソリンだから、
ガソリンたくさんいれないといけないよ。
おなかにメーターがあるからね。
150きろまで入るの。
ガソリンいれないと、おうだんほどうで、
くるまがきたとき、ぴゅーと走れないよ。
114きろくらいはやく走れる。
あるくときは、ゼロきろ。
わが家のミルティンくんことS志は、
近ごろは牛乳を「ガソリンちょうだい」と要求し、飲み終わると、「プシューッ」とか言いながら走りだしております。
「車が来たら走らないでよ。114キロ(どうしてこの端数なんだ)出ても、走らないでよ」と念を押しているのですが、どこまで遊びなのやらちょっと心配。
子どもって、いろんな遊びを発明する生きものですよね。
S志は赤ちゃんのころから、数々のネタを、牛乳からもらってきました。
今日は、そんなS志と牛乳による歴代ミルク遊びを振り返ってみたいと思います(推奨できないもの含む)。
2歳
こぼして★ミルク・ドローイング
【やり方】
ごはんのときの牛乳を、ママの見ていないすきにわざとトレイにこぼす。
できるだけ静かにこぼす。
そこで指をぐるぐるする。
指に牛乳をつけて、テーブルに水玉もようを描くのも楽しい。
見つかると怒られて、終わり。
3歳
ナリキリ! ほっとけーきづくり
しろくまがホットケーキをつくる某絵本の主人公になりきってホットケーキをつくる、ひとり芝居的あそび。
【やり方】
くまのぬいぐるみを台所に載せておく。
絵本もページを開いて、台所に載せておき、1ページずつ実践する。
「たまごをわって! ぎゅうにゅういれて!」
「だれかぼーるをおさえてて!」のあたりは、泡たて器で牛乳を混ぜるところが楽しいから、ママではなく自分でやる。
食べたあと洗いものをするシーンも忘れずにやると喜ばれます。
3歳半
パンちゃん飲み
「パンちゃん飲み」とは、パンダの親子が登場する某アニメ映画で、子パンダがやっている牛乳の飲み方のこと(確かにこれ、見たら一度はやってみたくなるんです)。
【やり方】
浅めのカップに牛乳を入れ、顔をつっこんで飲みます。
牛乳がいっぱいついたほっぺたを、舌でぐるーりとなめれば、パンちゃん気分のできあがり(でもパンちゃんみたいにいかず、けっきょくウェットティッシュで顔をふかれる)。
やるときは下に新聞紙をしかないと怒られる。
おうちじゃないところでやると怒られる。
4歳
ぎゅうにゅうおなかコンサート
【やり方】
牛乳を1杯飲んでから、あおむけで横になります。
おなかから「コロッ」とか「ピ」とか聞こえてくるので、耳をすます。
いろんな音を見つけると楽しい。
おなかに耳をつけるともっと大きく、いろいろな音がするから、パパやママのおなかコンサートも聴いてみよう。
この中で、私のいちばんのおすすめは「おなかコンサート」です。
S志のおなかに耳をつけると、ほんとうにいい音がします。ヒーリング効果とかありそうです。
初めてやったときは、S志が
「ぎゅうにゅうちゃんが、おなかでぴあのひいてるおとがしたの!」
と世にもかわいいことを言っていて相当ときめきましたが(親バカ)、今では、
「いま、ぎゅうにゅうがしょうかされているね」
「いえき がでているんだね」
とかふつうのことを言うようになってつまらないです(おじいちゃんに「ひとのからだ」的な本をもらったため知恵をつけた)。
でも逆にそこから、「牛乳ガソリン」が体に入ると強くなる!というしくみを思いついたのかな。
子どもの遊びって、わらしべ長者のようにつながっていくものなのかもしれません。今日見た・聞いたことがこの遊びへ、この遊びが別の遊びへ。
うまいことわらしべを操って、お手伝い系の遊びにつなげられないもんか。
せっかく牛乳をネタにしているのだし、
お料理にハマらせてラクをする方法がないもんかのう。
ガソリン満タンで走り出すS志の背中を見ながら、腹黒く思う私なのでした。