免疫力を上げるミルクとかぜ予防に役立つ食材たちが、ぎゅぎゅっとお鍋に集合。大根、レンコン、しょうが、にんにくはふわふわにおろして汁ごとぜんぶいただきます。みそがきいた濃厚スープがよく合う、〆のメニューもお楽しみ。
(2人分)
●スープ
牛乳…300cc
水…200cc
鶏ガラスープの素(顆粒)…大さじ1
みそ…80g
大根…200g(大きめの大根1/4本程度)
れんこん…100g
にんにくのすりおろし…1かけ分
しょうがのすりおろし…1かけ分
●具材
鶏もも肉…300g
(下味用…牛乳50cc、塩小さじ1/2、しょうがのすりおろし1かけ分)
白菜…1/4束
ねぎ…1本
しいたけ…4個
にら…1束
水菜…1/2束
小ねぎ…1束
肉に下味をつける
下味用の牛乳、塩、しょうがのすりおろしを平たいバットなどに入れて、ひとくち大に切った鶏もも肉を入れ、そのまま、15分以上つけ込んでおきます。
具材を準備する
◎白菜はひと口大、にら・小ねぎ・水菜はそれぞれ4cmくらいの長さに刻んでおきます(写真)。
◎ねぎは、3cmくらいの長さに切って、油をひかずにフライパンで軽く焼いておきます。
◎しいたけは、いしづきをとっておきます。
スープをつくる
れんこんはよく洗って皮ごとすりおろします。
水、鶏ガラスープの素、みそ、れんこんのすりおろし、しょうがとにんにくのすりおろしを合わせて、混ぜておきます。
鍋にスープと鶏肉、しいたけ、焼きねぎを入れ、火にかける
まず、鍋に、①の鶏肉(つけ汁ごと)と、白菜、しいたけ、焼きねぎを入れて、③のスープを合わせてフタをし、鶏肉に火が通るまで弱めの中火にかけます。
◎この間に、大根を洗って皮をむき、すりおろしておきましょう。
にら、小ねぎ、水菜を加え、しんなりしたら牛乳を入れる
鶏肉に火が通ったら、弱火にして、にら、小ねぎ、水菜を鍋に加えてフタをします。
1〜2分して、にらなどがしんなりしてきたら、牛乳を注ぎます。
大根おろしをのせて、できあがり!
大根おろしを、汁ごと鍋に加えて火から下ろし、できあがり!
淡雪みたいなふわふわおろしがたっぷり入った白い鍋は、冬の食卓にぴったり。
ミルクとおみそのコクにしょうが、にんにくを加えた香味スープはまろやかで、塩分ひかえめなのに濃厚、後味はさっぱり。体がやさしくあったまってきます。
かぜにきく野菜って、えてして香りや風味にクセがあるものですが、
ミルクと合わせるとくさみが気にならない。でも、うまみはぐっと引き立ちます。
のどがいがいがする風邪のひきはじめにはとくにおすすめ。せきによいれんこんやねぎを、のどにやさしいミルクの力でたっぷり食べて、ゆっくり眠ってくださいね。
ポカポカミルクラーメン
おろしたっぷりの濃厚スープが、麺にからんでぺろりといけます。にんにくとしょうがの香りでほのかに中華風なので、うどんよりラーメンが断然オススメ。
ポカポカおろし焼きもち汁
お正月のおもちがまだ冷凍庫に眠っていたら、ぜひお試しあれ〜。おもちのシンプルな味と、香味野菜たっぷりのスープは相性ばつぐん。この焼きもち汁だけでつくりたくなるほどクセになる味です。
●牛乳
免疫を担う抗体や、ウイルスを殺す働きをもつNK細胞は、たんぱく質が不足すると減ってしまいます。牛乳は、免疫力アップ効果がより高い、アミノ酸スコア100の良質なたんぱく質を含む食品。コップ2杯で1日分の必須アミノ酸量が摂れます。かぜ予防にもミルクです。
●大根
抵抗力を上げるビタミンCと消化を助ける消化酵素を効果的に摂ることができます。加熱したり時間をおくと減ってしまうので、食べる直前におろすのがコツ。加熱しても、食物繊維やカルシウムが摂れます。
●れんこん
れんこんがたっぷり含むビタミンCは、加熱しても失われにくいのが強み。また、のどの痛みに効果があるタンニンや、胃腸などの粘膜を保護して消化吸収を高めるムチンなど、かぜの季節にうれしい成分が揃っています。
●ねぎ
ねぎのにおいのもとである硫化アリルには、体温を上げる働きがあります。また、のどの痛みやせきを鎮める作用も。さらに胃腸の働きを整えるなど、かぜに総合力抜群の食材です。
●にら
にらのビタミンAの含有量は、緑黄色野菜のなかでもピカイチ。皮粘膜を丈夫にして、抵抗力を高める効果が期待できます。かぜ予防効果のあるビタミンC、疲労回復にきくビタミンB群も豊富なバランスのよい野菜です。
◎参考文献など 『2012年版 野菜ブック~食育のために~』(農畜産業振興機構)、サンケイリビング新聞社&NIFTY「シュフモ」HP、『ミルク世紀』(寄藤文平、チーム・ミルクジャパン著)
来月は、ビタースイートなカレシです。