こんにちは、M子です。
先日、夜になってみそを切らしていることを思い出して、近所のスーパーに買い物に行きました。
わが家のミルティンくんことS志も一緒です。
風が涼しい帰り道の夜空に、細い三日月がくっきり光っていて、S志が
「ママ、おつきさまみて。つめきりしたあとの、つめみたいだね」
と、言いました。
子どものボキャブラリーってなんてかわいいんだ。
親バカ思考に支配された私は、このかわいいボキャブラリーをもっと楽しみたくなって、こう言いました。
「S志、あれはおつきさまのつめなんだよ。おつきさまもつめきりするんだね。つめを落としていっちゃったんだね」
子どもの想像力を伸ばしていくって、きっとこういうこと。想像の翼って、本当にあるんだなあ。
どんな返事が返ってくるか、ワクワクして待ちました。
すると、S志は道ばたを石ころを蹴りながら言いました。
「ママー、どうしてウソつくのー?」
「……」
「ねえ、ママ、今さ、どうしてウソついたの?」(追い討ち)
「……えっと…ママにもわかんない」
S志の無垢な瞳が、「おつきさまには、つめはないよね?」と語っていました。ちょっとあわれみにも似たやさしさを感じました。
うう。どうしてこうなったんだろう。
自分のファンタジー脳がどうしようもなくハズカシイ。
おだやかな笑顔を保ちつつ、「だれも今の聞いてないよな!」としっかり確かめてから、帰ってみそ汁つくりました。
4歳児をバカにしたらいけないですね。
少ないボキャブラリーをいっしょうけんめい使っているだけで、意外としっかり現実見てた。
目に見えない成長に置いてかれることが多い最近です。
今回は、そんな4歳児に悩みを相談してみよう!
というコーナーです。
くよくよもやもやしていることに、ルールもセオリーも気くばりもなく、ズバッと言ってもらいたい。そんな気持ちになることって、誰でもあるのではないでしょうか。
4歳児ならその期待に応えてくれるのではないか。おつきさま事件で、そんな気持ちになりまして。
あの子どもの言葉のウソのなさが、ときに本質を突くこともあるんじゃないかと。
そこで、S志に日ごろの悩みをぶつけてみました。
自分で考えるのがめんどうくさくなったわけではありませんよ。決して。
Q1
どうしてもやる気が出ません。元気を出すにはどうしたらいいですか。
A1
はりきってぐにゃぐにゃしてください。
Q2
怒ってしまったとき、どうやったらやさしい気持ちになれますか。
A2
まず立って、すわって、ころっけりんして、手をブーンてひろげておばかなかおして、「あー!」ってかおしてから、「うー!」ていうと、やさしいきもちになれます。
※ころっけりん=前転のこと
Q3
楽してお金をもらうにはどうしたらいいでしょうか。
A3
おかねをつくっている工場にいってもらってくればいいとおもいます。
Q4
お金はお仕事しないともらえないのですが。
A4
おかねをつくっている工場にいって、おしごとしてるよって言って、そのあともらえばいいとおもいます。
Q5
ぬいぐるみは生きてると思いますか?(←聞いてみたかった)
A5
いきてないとおもう。いきてないけど、おともだちになってくれるからわかんない。おはなしきいてくれるボールもあるの。
うーん。ズバッとはるかかなたに飛んでった回答もありますが、
皆さんも、大人同士では叱られそうでコワイあんな悩み、こんな弱音がありましたら、そのへんの4歳児にぜひ聞いてみてはどうでしょうか。
そういえば、大好きな牛乳のことはどう思ってるんだろう。
こんなことも聞いてみました。
Q1
牛乳はどうしておいしいと思う?
A1
白いから。
Q2
牛乳って、どこでつくってると思う?
A2
こうじょう。
Q3
どうやってつくってると思う?
Q4
わかんない。しんぶんしを、くるくるして、ぎゅっぎゅってしてから、ぺたぺたして、うしのかたちにして、あなをあけるの。そのあなに、こうじょうのひとが、ぎゅうにゅうをじゃーって入れて、おっぱいのところからだすとおもう。
うん、早く牧場にいって現実を見せてあげたいと思います。