こんにちは、M子です。
このあいだの週末は「母の日」でしたね〜。
子どもの日は当日昼まですっかり忘れていた私ですけど、母の日は覚えておりましたよ(自慢することでもない)。
でも、この母の日。
わが家では毎年、何もやってきませんでした。
というのも、わが家のミルティンくんことS志がまだ赤ちゃんだったころ、一度、「S志から母の日プレゼントもらってみたい」と夢見たことがあったんですね。
もちろん赤子には無理な話ですけど、ポーズだけでもいい。そうすれば(脳内補完で)トキメける。
「バブー」といぶかしむS志の手にカーネーションをむりやり持たせて、「ちょうだい」って言って受け取ろうとしたところ、カーネーションはあさっての方向に光の速さで投げられていったのであった。
そのとき私は思いました。ヤラセはむなしい。母の日は、対象年齢小学生以上なのだと。ううっ。
保育園でも、最近は、母の日・父の日はなにもしないんですよね。
そんなわけでS志は母の日完全スルーのまま、人生6年目です。
でも、そろそろ、やってもいいかな?
スーパーに並んだカーネーションの鉢植えを見ながら、そんな気がした先週の金曜日。保育園から帰ってからすぐ、S志に聞いてみました。
「明日の明日は、母の日なんだよ。知ってた?」
「しらない。だってS志はこどもだもん。ははじゃないもん」
あ、そこからか……
さっそく出鼻くじかれつつも、「母の日っていうのは(母による母のための母の日ではなく)、子どもがお母さんの喜ぶことをやってあげたり、ものをあげたりして、ありがとうの気持ちを伝える日なんだよ」というようなことをがんばって説明してみました。
S志は、まじめな顔でうなずいています。おっ、わかってくれてるっぽい。
「なにをあげたらいいの?」
「それを考えるのが母の日のお仕事なんだよ。S志は、ママになにあげたいと思う?」
S志は「じゃあ、かんがえようかな」とつぶやいて、絵を描いてみたり(まったく関係ないウルトラマンだったが)、リビングをうろついたりしていましたが、そのうちテーブルに向かって何かつくり始めました。
夕ごはんのしたくができたころ、S志がやってきました。
「ママにあげたいものできた」
あらっ、かわいい。
だいぶ前に買っておいたビーズを持ち出してつくったようです。
お礼を言おうとすると、S志がサッと私の手をとりました。
「このビーズはね、まほうがかかっているの。
ぜんぶちがうまほう。これから、おしえるからね。よくきいてよ」
やたら真剣です。
シータに飛行石の呪文を伝える母親(「天空の城ラピュタ」参照)のようです。
そして、ひとつひとつのビーズを指しながら、
「このピンクはね、」としずかに語り始めました……
①「バスにおくれそうだよ〜のときのまほう」
②「おむかえおくれそうだよ〜のときのまほう」
③「いいおふろになるまほう」
④「おしごとつかれちゃったときのまほう」
⑤「きょうのおようふくどうしようかな〜のまほう」
⑥「おようふくがきまったときのまほう」
⑦「がんばるちからがでるまほう」
⑧「がんばるぞ〜のまほう」
⑨⑩⑪「みっつあわせると、つよくなる」
(↑後半ちょっと飽きたのか)
ファンタジーグッズのわりに、魔法の内容がとてもリアル!
はあはあ。私の実態、しっかり観察されてた。
何度も言ってますが、ほんと幼児はあなどりがたしです〜
でも、
私、S志にはこういうふうに見えてるのかあ。
どうでもいいことで心配かけてるんだな……。
感心しつつ、ちょっとグサッときたりもして。
S志はまだまだ真剣な顔をくずさず、
「まほうをつかうためには、こうやってこするの。
いっぱいこすっといてあげるね」
指でごしごしこすってから、手首にはめてくれました。
いつもバタバタしてる私に、小さなS志ができることってきっと少なかったんだと思います。
でも魔法なら、なんでもできちゃうもんね。
初めての母の日、S志の精一杯がつまったありがたいものでした。
ほんとに魔法があったら、超実用的アイテムだったんじゃないかな〜(なわけない)。
でも、ひとつ問題が。
ちっさい。
S志サイズでつくられていたのであります。
こういうとこはまだまだ5歳児なのでした。
今は、かばんのポケットのなかで活躍中です!