新ミルクチャポンの現場拝見!
超早朝子ども番組「ミルクチャポン」、
新シーズンが、いよいよ今月から始まりますね。
わが家のミルティンくんことS志とともに、待ちかねてました!
前シーズンが最終回を迎えたのは、セミの鳴き声が響き出した初夏のことでしたね。なんだかとても遠い昔のことのようです。
粒ぞろいの個性派コーナーが詰まったミルチャポでしたが、とりわけS志が愛していたのは、もちろんミルコップちゃんコーナー。もうひとつが「温ミルさん」。温ミルさんの決めゼリフである「牛乳、飲んでるからね〜」をしつこくマネしていたのが思い出されます。
こちらのアーカイブに、旧シーズンのコーナーもアップされているので、今でもときどき見たりします。
新シーズンでは、6つのコーナーが新登場するとのこと。楽しみですー。
今度はどんなアクの強いキャラが登場するのでしょう。
次は女の子キャラとかどうかな。なにげにミルチャポのコーナーって男性率高いのよね。などとあれこれ勝手に予想しながらふらふらしていましたら、こんな人を見かけました。
毛布をかぶって(なぜに?)何かを描いている熊のような人影。
机にちらばる、色とりどりのペンと紙。と、むき出しのクッキー。
何を描いているのか。
近寄ってみましょう。
散らばったイラストのなかに、
見覚えのある「チャポーン」なコップがあります!
熊人間に見えたのは、
ミルクジャパンのアートディレクター、寄藤文平さん。兄でもあります。
描いていたのは、新シリーズのオープニングアニメ用原画だったのでした。
ほんとうに偶然、タイムリーな現場に遭遇してしまいました。
このオープニングアニメ、1分ほどなんですが
前シーズンは、宇宙からやってきた巨大ミルクに包まれてやさしく生まれ変わる町を描いた、一大スペクタクルでしたね。最後に「ミルクチャポン!」と言うミルコップちゃんがかわいくって、S志とくり返し見てましたっけ。
よーし。これは見ずにおくべきか。
もっとのぞいてみちゃえ。下のほうの紙も引っ張ってみると……
この男の子が登場人物でしょうか。
彼の歩き方について指定したイラストのようです。
動き方ひとつも、細かく考えられているのですね。
こちらは、ミルコップちゃんの中身の動きなのかな。
そうそう、ミルクって、タプンとしたやわらかな弾みが独特ですよね。
こんなディテールにも、ミルクらしさへのこだわりが。
おっ。さっきの子がミルクを飲んでいますね。
よしわかった、もうストーリー読めた。男の子がミルク飲む話なんだ。
と思ったら、これはなんだろう。
ベッドかな?
むむ、ストーリーがわからなくなってきました。
その下に重なっていた紙をさらに引き抜いてみました。
ドアです。
半開きになっている。
なんだか、冒険の匂いがします。
誰かがやってくるのか。それとも、ここからどこかに行くのかな。
描いている本人に聞けばいいじゃないかと。
そう思われましたか。
私も思いましたとも。
しかし実は、これを撮影している間もずっとイラストの束は増え続け、描いている背中から「声かけた者、無事には済まさず」というオーラが発されておりました。そして、ビシバシかかってくる、〆切時間を知らせる電話のベルも、同じオーラを発してきておりまして。なんとなくわかってください。
こちらはかなり最後のほうで描いていた1枚。
ここで、
「うーん、ラストどうしよう」
というつぶやきが。
いよいよ、ラストシーンの仕上げが脳内で開始されたようです。
「ここでちゃぽーん」とか「青いのが」などという言葉も聞こえ、いろんな意味で気になりましたが、保育園のお迎え時間が近づいてきてしまいました。
帰る直前に、ちょうど描き上がっていたイラストがこちらです。
ミルコップちゃんの、かつてない表情がそこに。
※焦ったため、ひときわ臨場感ある(ひどい)写り。
そのまま電車に飛び乗った私には、
いまだにストーリーがまったく見えておりません。
新シリーズ放映は、10月7日(金)から!
この原画が、次はアニメーション制作の皆さんの手によって、画面いっぱいに動き出します。
あの男の子はどうなるのか。
半開きのドアの向こうで何が起こるのか。
ミルコップちゃんのあの表情は?
すべてのナゾが、そこで明らかになります。
「もう見た!」という方は、
原画と照らし合わせながら改めて見てみても、楽しいかもしれませんね。
私たちは、録画して今週末に見るつもりです。
あの、ラストシーン思案中に聞こえた、
「青いのが」の意味がいちばん気になるなあ。