ミルティンママのぐずぐず三番勝負
もうすぐ七夕ですね。
わが家のミルティンくんことS志は、今朝、短冊にこんなこと書いてました。
ジャージになりたい。
と思ったら、「ルイージになりたい」でした(マリオの)。
今年の七夕で、はじめて、S志は自分の字で短冊を書きましたー。
去年までは、代筆してたのです。
それはうれしい方向の成長ですが、今日は、ちょっと大変なほうの成長にまつわる話。「ぐずぐず」について書きたいと思います!
子どもって、いろんな理由で泣いたり、怒ったり、とにかくぐずぐずする生きものです。幼児までは、子育ては「ぐずぐず」という妖怪と毎日戦うようなものなんじゃないかなあ。しかも子どもの成長とともに、ぐずぐずもかたちがどんどん変わっていくんですよね。
たとえば、0歳児の「ぐずぐず」は、「お腹がすいた」とか「眠い」という欲求を大号泣で伝える通訳みたいな感じ。24時間不眠不休のがんばりに、親はヘトヘトなんですけども。
2・3歳児になると、ぐずぐずは24時間営業からゲリラ営業に。さっきまでゴキゲンだった子にもとつぜん降臨し、「これヤダ」「あれヤダ」「ぜんぶヤダ」と大暴れ。この年頃のぐずりってホント理由がわかりにくくて、泣きやませるのが大変です。雨の路上で大の字になって暴れられた日は、ホントに凹んだな……(遠い目)。
で、S志はいま5歳。
ゴキゲンな日がほとんどだけど、月1回ペースくらいでぐずぐずする時期があります。
ぐずぐずするときの口ぐせは、「ちがう!」と「そうじゃない!」。
私が歩くと「ちがう! S志のうしろをあるいて!」。
絵本のめくり方も「そうじゃない!」。
靴をはかせると「ちがう! そうじゃない!」。
そこで少しでも叱るとスイッチ入ったように泣いちゃう。
落ち着いてから叱ったほうがいいとは思いつつも、こっちもイライラしちゃって、うまくいかない日が続くこともしばしばでした。うう。
出どころは、やっぱり「さみしい」っていう気持ちなのですかねえ。
幼児はそれをうまく言えない。
でもさみしさをわかってほしい。
そこで「ぐずぐず」ちゃんがかわりに「はい注目〜」って言ってるような感じ(刺激成分をばらまきながら)。
こういうときは甘えさせてあげると落ち着くらしいと聞いて、ストレートに「じゃ、抱っこしてあげるからおいで!」と言ってみたこともあったのですが、
「そういうことじゃないの!」
ぎゃっ怒られた。そんな単純な話じゃないのか。
でも試行錯誤するうちに、おっ、これはいけたぞ、というやり方がありました。
今日はそれをちょっとご紹介してみます。
もし同じぐずぐずに遭遇したら、一度お試しくださいっ。
1 だっこだっこ祭り
半ばヤケッパチで編み出した方法ですが、まさかの効き目。がんばって盛り上がって、子どもよりアホになるのが大切です。人間ってふしぎなもので、自分よりアホがいると冷静になりますよね。そのすきを狙って、抱っこする。抱っこでフーッと落ち着けば、ダメなことを叱るのもいい雰囲気のなかでできました。
【やりかた】
◎「抱っこ抱っこまつりーー!」と叫ぶ。ハイテンションを貫くのがキモ。
◎子どもが来たらこれでもかというくらい抱っこを続ける。「だっこ」を連呼し、ムツゴロウさんになったつもりでなるとやりやすい。
※泣き出す前より、ぐずりそうな空気が漂った瞬間に叫ぶとより効果的です。
2 わがままいいたい宣言
これは仕事先のTさん(小学生のお母さん)に聞いた方法です! S志に試してみたら、グスングスンしながら「わがままいいたいの……」と言ったあと、泣きやんで落ちついた! いわゆる「海のバカヤロー!」みたいに、ストレートに口に出すことでわだかまりを吐き出せるのかしら。悲しい気持ちを伝えられた、と思うだけでも、子どもはだいぶ気が済むのかもしれませんね。
【やりかた】
◎子どもが理不尽なことを言い出したら、「今、わがまま言いたい気持ちなの?」と聞いてみる
◎うなずいたら、「じゃあ『わがまま言いたい』って言っていいよ」と誘ってみる(あたかもステキな特権かのように)
◎「わがままいいたい」が言えたら、「じゃ、わがまま言っていいよ」と聞く姿勢をアピール
※わがままいいたい宣言できなくても、「わがまま言ってみて」を言ってあげるだけでけっこう落ち着くかも。なんだか「北風と太陽」みたいですね。
3 ぐずぐず用エプロン
「ママがエプロンしたら、ぐずぐずしていいよ」のルールです。保育園お迎えからのぐずぐず&わがままが続いたとき、S志を抱っこするとハナ水が仕事服に付くのが気になって言っただけだったんですが(我ながらひどい)、思いのほかぐずぐずに効いたという。エプロンを結ぶのを待っているうちに、冷静になるのかなあ。それから数日は「じゃ、ママ、エプロンしてね」と自分でエプロン持ってきてました。
【やりかた】
◎家に着いてぐずぐずし始めたら、「エプロンしてから、ぐずぐずしてね」といって待たせる
◎エプロンをしたら、弟子に胸を貸すお相撲さんになったつもりで抱っこ
「ぐずぐず」の出没ペースは、子どもが大きくなるとともに、確かに減っていきますね。
でも、いなくなるわけじゃないんだろうな。
私も、三十路だけど「ぐずぐず」がまだまだ元気で自分のなかにいるなあーと思うのです。
というのも実は昨日、私もわけもなくぐずぐずしたくなって、S志に言ってみちゃったんですよ。
「今日はなんだかママ、ぐずぐずしたーい!」
そしたら、
「いいよ、S志がだっこだっこまつりしてあげる!」
……
なんかこれ、本当に染みるわ……
(クセになりそうなので今後はこらえます)