MILK JAPAN（ミルクジャパン）

 

 

こんにちは！　M子です。

突然ですが、このミルクブログは今月で（だいたい）１周年を迎えました！
読んでくださる方のおかげです。ありがとうございます。

初めのほうを見返してみると、わが家のミルティンくんS志もまだ４歳だったのですよね。牛乳は、丸めた新聞紙から出てくると真顔で語っていたころ。そんな１年間の長さを、わが家で飲んだ牛乳の量で計ってみると……

１年間私たち（ほぼ９割S志です）が飲んだ牛乳は、１日に7.8頭の牛が出す牛乳量なんですね。
なんだか、意外と少ないような？
というか牛１頭で１日に20〜30パック分も牛乳を出すんですね（『ミルク世紀』より）。次の１年間は10頭いきたいな！　意味のわからない熱意が湧いてきましたよ。

 

 

さて、そんな今回。S志の牛乳好きを一気に助長させたご存じ「ミルクチャポン」の現場拝見パート２をお送りします（前シーズン編はこちら）。

地上波では６月15日（金）から、BSでは24日（日）から始まった新シーズン。もうご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今回のオープニングアニメの見どころは、なんといっても、今まで気ままな神出鬼没フェアリーだったミルコップちゃんが、とうとう就職したこと。テレビのキャスターになりました。さらに、ミルクの妖精仲間が新登場！　S志は、新キャラを見て「あーー！」と大コーフンしておりました。

このドキドキ急展開の裏側を探るべく、ミルコップ生みの親でもあるアートディレクター・寄藤文平さんの事務所を訪ねてきましたよ。

 

事務所に入ると、書類が作業台に飛び散っています。飲まれた形跡のないコーヒー、転がるペン、差し入れとおぼしきポップコーン。修羅場のにおいがプンプンしますね。まさに今、別の仕事の〆切を終えたばかりとのことで、どうやら徹夜明けのようです。
若干ろれつがあやしい寄藤さんに、さっそくインタビューしてみましょう。

 

——今回のアニメにはどんなコンセプトがあるのでしょうか。あのカット割りといい、音楽といい、昔、土曜の夜に放映されていた「ゴー●デン洋画劇場」のオープニングみたいでしたね！

そうそう、『何かが始まるぞ！』というワクワク感を出したいと思って、あんなふうにしてみました。ミルコップの持ち番組としてミルクチャポンが放映されている設定なんです。

 

ときおり遠い目をしながら熱い思いを語る寄藤さん

——原画を見せていただけますか。

原画？　えーと……（スタッフさんに）あったっけ？
（スタッフさん「いや、ちょっと見あたらないですけど……」）
（ごそごそ）
（がさがさ「あ、これかなあ」）
あったあった、ていうかこれしかちょっとないわ今。

残りはどこかに出奔したとのこと

 

——これをアニメーターさんに渡して、アニメにしてもらうんですね。

そう。これをスキャンして、データにしたものを、アニメの制作会社さんに送ります。

 

——あ、これはセットの絵ですね！　でも背景が２枚ちょっと違う。

左が修正前、右が修正後

最初は、柵のなかにスタジオがあったら楽しいなあと思って描いてたんだけど（左の原画）、描いてみたら、あんまり良くなかった。やっぱり、外に気持ちよく抜けているほうがいいなと思って、直したんだよね。

 

——今回、ミルカップちゃんという新キャラが登場していますけども。

ミルコップちゃんひとりじゃさみしいかなあと思って……
………

 

——ミルカップちゃんの正体を教えてもらえませんか。あっ、寝てます？

……

あ、ごめんなさい。
僕にとっても、ミルカップちゃんは未知の存在なんです。ええ。
ミルコップとミルカップのストーリーは、まさにこれから始まるところです。

 

試行錯誤が見られる、ミルカップちゃんの下書き〜原画。
カップのフォルムはかわいさを出す重要な部分のようです

次の展開への期待を語りつつ、何かと戦い始めたようにも見える寄藤さん

——今ある原画は以上と。ところで新シーズンもの放映スタートとともに、ミルクブログも１周年なんです。

へーそうですか。もう１年ですか。

 

——で、合わせて記念に、ミルコップちゃん描き下ろしを載せさせてもらえないでしょうか。

………

 

——わっ寝てる！　まだ旅立たないでください！　戻ってきてください！

……

あ、ごめんなさい。
ミルコップちゃんね。
ペン……（そこらへんの紙を取り）あ、はいはい。
えっとね、ミルコップちゃんは、なんと今回は……キャスターになります（マイクを描きながら）

 

——いちおうそれは先週から知ってます。

こっちはミルカップちゃんね。
ミルカップちゃんは、コメンテーターなんだよね……

 

——えっ、さっき未知の存在と言ってましたけど、コメンテーター？

………はいできました。

 

——コメンテーターなんですね？！　道を歩いてるシーンは、これからスタジオに行くところなんですね？

………

——おーい！

……

……

（スタッフさん「これはもう完全に寝てます」）

 

 

けっきょく５分足らずという超効率的（でもない）現場拝見となりました。うう。

しかし、ミルカップちゃんの知られざる職業が明らかになりました！　たぶん！
今週のミルクチャポンは、そんな（どんな？）裏側も思い出しながら、ぜひオープニングに注目してみてはいかがでしょうか〜。

 

徹夜明けの寄藤さんのペン先がうつつとまぼろしの間をさまよい、できあがった１枚はこちらです。（忙しいところご協力ありがとうございました！）