牛乳しゃぶしゃぶしてみました!
近ごろ、夕方は「涼しい」を通りこして「さむい」感じになってきましたね。
私は、顔にあたる風が冷たくなると、ウキウキしてきます。
何を隠そう、私の季節ランキングは「冬>>>>>>>秋>春>夏」。さむいのが好き。
昨日、S志に向かって「はやく冬になるといいねっ」ってほほえんだら、「S志はやだわ。ふゆはプールとかないとおもうから」と冷たくたもとを分かたれましたけども。
そんな、(ひとりだけ)楽しみな冬。
ていうかまだぜんぜん冬じゃない。だがいち早く冬気分を満喫したい。
それで少し前から、機をうかがってたことがありました。
「シーズン初鍋」(夏が終わって最初にやる鍋)です。
早くやりたかったけど、さすがに先週まで暑かったので。
よし、そろそろやってもいいかなと!
どんな鍋にしよう?!
ガッツリあったか鍋というより、なんていうのかな〜フィギュアスケートのグランプリシリーズで言えば、第1グループでジュニアの新人選手たちのフレッシュなプログラムをさらっと流し見したいって感じですよ(とてもわかりにくい例え)。
つまり、あっさりめで、新しい鍋メニューに手を出したい。
悩みつつ、ふとミルクレシピを開いてみたら……
こ、これは!
パッと見、牛乳に浸してるだけっぽいんですけど
お、おいしいのかな……。こわいもの見たさで(失礼)レシピを読むと、鶏ガラスープにみそと牛乳を入れるらしい。
これは、おいしいかも。
以前、みそを溶かした牛乳を飲んだことがありまして(『ミルク世紀』(美術出版社刊)の「ミルクラボ」コーナーにて)、本でも書いたんですが本当においしかったのです。
なぜか上品なかつおだしのような風味とコクがあって。
「S志、今日は夕ごはん、牛乳しゃぶしゃぶにするよ!」
昨日の朝、保育園に行く前にS志に言うと、
「わあ〜! たべたことない〜!!」
と大喜びでした。うん、わたしも食べたことない〜。
どんな味かな? ではではさっそく。
※ちょっとアレンジして作っています。「思い立っていきなりつくったバージョン」です。正しいレシピを知りたい方は、こちらをご覧ください。
① 鶏だんごをつくる
レンコン入りにしました
鶏だんごって、家によっておなじみの作り方があったりしますよね。レシピとは違うけど、オレ流でいいと思います。
●M子流鶏だんごは…
鶏ひき肉にねぎ・しょうがのみじん切り、片栗粉、塩・こしょう、ごま油を混ぜて練ります。最初からしっかり味つけするタイプ。最後に、粗みじんにしたレンコンかエリンギを入れます。こりこりしておいしいのと、ひき肉の量が少なくても、食べごたえのあるおだんごができます!
②野菜をとりあえず細くする
一見面倒くさそうですが、スライサーがあればサクッと完了
野菜は、とりあえず細くしたらいいみたいです。
ニンジン、大根、じゃがいもをスライサーで千切り。
三つ葉、えのきは長めに(7〜8センチ)切る。
もやしとぎんなん(ドライパックの少量タイプがお手軽です)はそのまま。
鶏だんごに使ったレンコンの残りは、薄切りにしてみました。
③鶏ガラスープで、鶏だんごをゆがき、取り出しておく
土鍋は以前キムチ鍋したときに焦がしてしまったためやむを得ず揚げ物用の鍋です(聞かれてないけど言い訳)
牛乳を入れる前に、鶏のおいしいだしをスープにプラスしておく合理的な手順ですね、これ。奥が深いなあ。
水は3カップですが、ざっくり、鍋の半分よりちょっと下まで入れる感じと考えればよさそうです。あとで、水と同量の牛乳が入ります。
④みそを溶かす(白菜も入れてみた)
みそを溶かす前に、よくアクを取るのがコツとのこと
「やっぱ鍋には白菜でしょ!」
レシピにはないですが投入しちゃいました。
鶏ガラスープにみそだけでも、ラーメンスープみたいでおいしかったです。
⑤いよいよ、牛乳イン!
やってきました、この瞬間
水と同量の牛乳を入れます。お好みで量を少なくしてもよさそう。
毎度そうなんですが、ミルク料理作るときの、このワクワク感なんだろう。
見慣れたメガネっ子が、いつもと違う服でさっそうと現れる瞬間を待つ男子のような感じかもしれない。もしかしてこれが、萌え!
できました!!
と、ここでS志がなぜか気むずかしげ。姜尚中さん的なエッジの利いた視線で、
「ねえ、おにくは?」
「鶏だんごがあるじゃん」
「S志、うすくて、なみなみってしてて、ごむみたいにびよんびよんするながいおにくがいい。しゃぶしゃぶおにくがいい」
この幼児、しゃぶしゃぶ食べたことないのになぜしゃぶしゃぶ肉を具体的に描写できているの……
仕方ないので、買ってあったとんしゃぶ用の肉を少しだけ出す。
しゃぶ〜
しゃぶしゃぶ。
最初にわかったこと。
スープの中が見えないため、しゃぶしゃぶした野菜がスープの中にこぼれると、そのまま行方不明になります! 難易度高い!
しかし思いつきで入れた白菜に図らずもからまってくれ、白菜と一緒に取り出せて便利でした。
それと穴あきスプーンを使うと、こぼれない。食べるときはぜひお試しください。
そして、味ですが……
おいしいです!!
みその味はすっかり牛乳になじんで、上品なたまご豆腐のような風味に。
豆乳鍋を食べたことがあるんですが、それよりも、ほわっと甘い感じです。
味はしっかりしているのに、後味はクセがなく、さっぱり。
見た目は「ザ・牛乳」ですけども牛乳くささはあまり目立っていません。
そのスープが細切りの具によくからんで、野菜もぱくぱく食べられます。
個人的には、大根の千切りがとくにヒットでした〜
甘みのあるスープを、大根のほのかな苦みがひきしめて、おいしい。
試しに入れてみたレンコンもそうですが、根菜ってやっぱり牛乳と相性がいいですよね。
これは、「根菜のシャキシャキを楽しむ鍋」だなあと思いました。
牛乳のまろやかさのおかげで、フレッシュだけど生っぽくならない新鮮な食べ方。
食べごたえとスープの濃厚さのおかげか、お肉少なめでも満足感がありました。
しゃぶしゃぶって食べ方そのものも特別な感じが楽しい。
食べムラの多いS志も、しゃぶしゃぶする前から、鍋をのぞきこんではきゃあきゃあ。
「ぎゅうにゅうしゃぶしゃぶって、おいしいものだわ〜」
と大盛り上がり。いっぱい食べてくれてうれしかったです。
そして最後に〜
レシピに、「ゆでうどんやごま油を混ぜてゆで中華麺を入れてもおいしい」とあったので、家にあった棒ラーメン「マ○タイ」で挑戦。
スープに入れて、3分! ごま油をひとたらし。
ごま油入れると一気に中華味。牛乳が苦手な方でも気にならない味かも?
マル○イもぐもぐしながら、ふと時計を見たら。
えっ! 食べ始めてから、40分も経ってるんですけど!!!
私、まだ、小鉢2杯くらいしかしゃぶしゃぶしてないのに!
火が危ないので、S志のぶんを全部しゃぶしゃぶしてあげてたら、自分のを食べるひまがなかった〜。
おふろをあわてて洗い、「幼児とのしゃぶしゃぶは、時期尚早だったかもしれんね……」とうつむき加減になってたんですが、
おふろでもS志は
「ぎゅうにゅうしゃぶしゃぶ、たくさんたべちゃいましたわ〜」(なぜか関西弁ふう)
と、まだまだうれしそうでした。
うーん、うん、
おいしかった&楽しかったのでよかったです。