いよいよ、私たちの住む町ではサクラが咲き始めました。
早いなあ。
卒園式は、ついに来週火曜日です。
その卒園当日について、S志と約束してることがありまして。
「ママ、おせきはん、たいてね!」
卒園の日の夜ごはんは、お赤飯を炊いてほしいらしい。先週、保育園の調理保育でつくったんだそうです。
しかし私、人生で一度もお赤飯炊いたことがありません。
お赤飯って、自分で炊くものじゃなくて炊いてもらうものって思ってた。
そう思うと、うむ、私も親になったのであるな(今さら?)。
とか言いながらも実感湧かず、S志に「お赤飯ねハイハイ」と遠い目で頷いてたんですが、そこでハッと思いつきました。
「そうだ、牛乳で炊いてみよう!」
水のかわりに牛乳で炊くミルク炊飯は、私がいちばんハマッたミルクレシピです。
今まで具をかえて何度も炊き込みごはんにしてますが、まったく失敗なし。貝でも鶏でもきのこでも、たいがいのものと相性がいいのです。
お赤飯もきっとイケる。
小豆とミルク、ぜったい合う。
そう思ったらさいご、やってみたくて仕方なくなり、卒園パーティの予行練習という名目でさっそくスーパーへ走りました! もち米も小豆もはじめて買いました〜
もち米がうまく炊けるのか?
炊飯器でできるのか?(楽ちん至上主義ゆえ)
というとこだけちょい心配がありつつも。
ホントにカンタンで、新しいお赤飯ができましたよ!
おなじく卒業・入学を控えたおうちのテーブルに、ぜひぜひ加えてほしいお祝いごはんが!
どんなんできたか、まずは見てみてください〜
レッツ、
ミルクではじめてお赤飯!
材料はこちら!
・もち米 3合
・牛乳 250cc
・小豆 1/3カップ
・砂糖(今回はきび砂糖) 大さじ1
・塩 小さじ1
・5合炊きの炊飯器(「おこわ」モード)で炊飯の場合です。
・あとで、思いつきで栗の甘露煮を入れました。
※お赤飯の基本レシピは保育園の給食だよりから拝借。
牛乳の分量は適当に決めました。ミルクシーフードピラフが米3合/牛乳400ccなのですが、もち米だと水がもっと少ないので、ちょっと減らした分量です。
① もち米をといで、3時間ほど水につけておく。
「やるやるやるS志やるやるやる」
という呪文を唱えながら流しに突進するS志の扱いに困りながら気づいたのですが、ボウルにざるを設置しておけば、子どもでもこぼさずにお米とぎができるのですね! ざるをザバーっとあげて、ボウルの水を捨てればいいので。
早く気づけばよかった。今まで何度流れゆく米に涙したことか……
② 小豆を鍋に入れ、水から30分くらいゆでる。
細かく沸とうさせながら、フタをしてことこと。水の量は300ccくらい。
ちょっと固めでも噛める程度になればOKだそうです。
ホントは、ゆでる前に1時間くらい水につけたほうがふっくらして早くゆで上がるそうですね(小豆の入ってた袋の裏面情報)。面倒なため当然のようにそこ省略。ごめんなさい。でも大丈夫でしたよ〜
「小豆」って、調理がとても難しいイメージだったのですが(ばあちゃんの秘伝とかが必要なくらいの)、お赤飯はすごーくカンタンなのですねー。煮豆やあんこのように「やわらかくふっくら」というハードルがないからですね。お赤飯づくりで、そこがいちばんホッとしました。
③ もち米を炊飯器に入れて、小豆のゆで汁をそそぐ
水を切ったもち米を、炊飯釜に入れておきます。
小豆がゆで上がったら、汁だけ注ぎます。
この、色のついたゆで汁を炊きこむことで、もち米に赤い色をつけるのだとか。予想以上に「茶色」だけど、ちゃんとピンクになるのかな。
④ いよいよ、牛乳をイン!
炊飯釜の「おこわ」の線まで牛乳を注ぎます。足りない場合は水を足すといいと思います。「おこわ」の線がない場合は、いつもの白米より3〜4ミリ下で水加減(うちの炊飯釜調べ)。
「やるやるやるS志やるやるやる」
呪文再び。ミルク炊飯の牛乳は、「オラオラ!」とか「ぎゅーん!」などと言いながらドボドボと潔く注ぐととても気持ちがいいです。
⑤ 砂糖と塩を入れて、かき混ぜる。
ちょっとカフェオレのような色になってきましたよ。
⑥ 小豆をのせたら(栗も急きょプラス)、炊飯オン!
これで、炊飯器の「おこわ」モードをオン! 「おこわ」モードがない場合は普通の白米モードでいいそうです。
そういえば、お正月に使わなかった栗の甘露煮があった!と思い、急きょ投入しました。栗の入ったおこわ大好きなのです〜
ふう〜
待つこと50分くらいでしょうか。
だんだん、ほのかに甘い、ミルクの香りが部屋にあふれてきました。
うまく炊けてるでしょうか!
⑦ 炊けましたー!
もしこれを作る方がいらっしゃったら、炊飯器を開けてしばし、深呼吸をぜひ。花粉症も治りそうなアロマテラピー&うるおい感。
さっくり混ぜて、お茶碗へインします。
さっそく味見をば!
桜貝みたいな色になりました
炊飯器の中だといまいちわかりづらかったのですが、お茶碗に入れたら、もち米がとってもきれいな桜色に染まっていました。これが小豆のゆで汁だけの色だとは。自分でつくってなかったら、信じられず薄目になってたところです。
もち米もつやつやぴかぴか。
パッと見、牛乳で炊いたことは全然わかりません。今まで食べたことのあるお赤飯より、ピンク色が明るくてきれいな気がするけど、これが牛乳効果なのかどうか。
見た目はもう100点だなあ!
とはいえ、味のほうは大丈夫だろうか……
もちっと、ふわっと!
おお、おいしい!
もち米のいのちである「もちもち感」もしっかり。
一方、噛めばやさしい「ふんわり感」。
お赤飯は食感が大切だと思うので、もち米の炊き加減に牛乳の影響がどう出るのかちょっと心配だったのです。
が、本当にいらない心配でした。
芯もないし、かたすぎず柔らかすぎず。水で炊いたときと変わらない感じ。
じゃあ、どこに牛乳のちからが生きているかというと、
まず、甘みです!
牛乳ならではのほのかな甘い風味を、このお赤飯のひとつぶひとつぶにも感じました。お砂糖の甘みとも違う、鼻から抜けるような上品な甘みです。かみしめるたびに、ほわん、ほわんと広がるような。
ミルクで炊いたごはんは、この「かむたびほわん」がいい。
お砂糖控えめでもやさしい甘さがあるので、子どもにも大人(ダイエット的目線)にもうれしい。
そして、やっぱり、香り。
無条件でしあわせな気持ちになる、いい香り。炊いたごはんから立ち上る牛乳の香りは、生の牛乳や、ホットミルクとも違うのです。牛乳が苦手な人でも大丈夫そう。
何口か食べて、ふう、と息をつくとふわっと来るタイミングもいいのです。
ミルクのお赤飯は、春の桜色と相まって、なんだかとても癒やし効果のあるごはんでした。
うむ、これはもう「ミルクテラピー」ですね。
桜色ミルクのお赤飯、予想以上によくできました。よかった!
そしてついに、私も「お赤飯」の敷居をまたいだのでございますね。
これから中学・高校入学、またちょくちょくこれを炊くのかな。就職も……(炊けますように)。
お祝いじゃなくても、持ち寄りごはん会や遠足にも良さそう。
まずは来週、親バカたちがこぞっって号泣する日……!
夜はこれで、家族そろって、ミルクテラピーされようと思いますっ。